AIの限界について思う―ソレお前に言われたくねーよ問題
こんにちは、ちゃんです。
少し前に、他社でAI関連の新規事業の立ち上げをしている方と話す機会がありまして、その時の気付きを。
ソレお前に言われたくねーよ問題
様々な角度から大量のデータを分析して、極めて優れた精度の予測が出せる。次の行動をサジェストできる。これ、AIの強みです。
でもその内容が機械から人に伝えられた時に、人がそれを素直に聞けるか。AIに言われたことをきっかけに、行動を変容させられるかというとまた別の問題だということに気がつきました。
お前に何が分かる…
お前に言われたくねー
ってなる局面、絶対あると思うんです。
絶対的に正しいことを指摘されているにも関わらず、素直に言うことを聞けない時。
例えば、学校から帰った夕方。
母「早く宿題片付けなさい!」
自分「今やろうと思ってたのに〜!ああもうやる気なくした。寝る。」
…恐らく誰もが経験しているのではないでしょうか。自分のことをとてもよく知り、信頼している家族の発言ですら素直に聞けないことがあるのに。上司や先輩の言うことだってそう。だから、ましてや機械なんて。
ロボットが勝手に資産運用してくれるウェルスナビみたく、君に任せた、よろしく!というやり方がうまくハマる分野だったらいいのでしょうか。あ、そういえばAIがダイエットコーチしてくれるアプリもありました。あれどうなのかな。
「人の口」から言われた方がいいことってあると思う
ちょうどこの話をしたのは旧正月の時期で、中華圏から日本に大量の観光客が押し寄せたタイミング。都内のデパートで、接客のために小型翻訳機を導入しました、というニュースが流れていました。
これを見ながら、ああちょっと違うんだよ、と違和感を感じたのは私だけでしょうか。もちろん、機械を使うことで伝達ミスが減るのであれば(例えば、金額を伝える場面など)それは従業員、外国人観光客の双方にとって望ましいことなのかもしれません。
一方で、どちらが記憶に残るかというと。私は、自動翻訳機に接客されるよりも、たどたどしくてもいいから人に接客されたほうがよい思い出になる気がしています。
少なくとも、あいさつや感謝の気持ちは口で伝えてもらったほうが気持ちいいのでは、と。
大切なことは口で言おう
これは完全に私の持論なのですが、自動翻訳機がいくら発達しても、やっぱり最後は人の口から伝えたい言葉を発しなければいけない局面ってあると思っています。だって、
翻訳機を介して恋愛ってできないでしょ?
好きって気持ちは口で伝えないとだめでしょ?
もちろん、みんながみんな外国の人に恋するわけではないと思うのですが笑 機械が及ばない領域は絶対にあるよね、と言いたいがための例え話でした。
ちゃんでした!